副詞の enough#2
2010-03-17
enough の原義は「~するほど十分に」ですが、時にこの意味が薄れて「まあまあ」や「まずまず」など妥協的な意味合いが含まれることがあります。しかし一般の辞書ではこの点をあまり詳しく解説していません。本日はこれについて触れてみましょう。
この用法は、通常、 enough...but~という形で相関的に使用されることが多くなります。下記に例を挙げましょう。
・Breakfast is good enough but can be improved. (朝食はそこそこだが、改善の余地はある。)
→ enough が修飾する形容詞は「プラス」を意味しています。
【注意】enough が修飾する形容詞がマイナス (好ましくない事柄) を意味する場合、「~過ぎる」や「過度に~である」という意味になります。
・Witnessing a car crash is bad enough, but it does not end there.(車の事故を目にするだけでもひどいものだが、それだけでは終わらない。)
語によっては原義の意味が薄れるものがあります。必ず文脈もみて判断するようにしましょう。