20100423 most の用法#3

今回も引き続き、very を表す most の補足です。権威のある文法書での記述で現状と合わない部分があります。今回はその点も含めて解説しましょう。
(4) この most は文修飾の副詞も修飾できます。
・When she receives money, most probably, she will at once spend it - pay the rent or buy herself new clothes, make-up etc. (お金が入れば、まず間違いなく、彼女はすぐに使ってしまうことでしょう。家賃の支払いや新しい服や化粧品の購入などに充てると思われます。) <http://www.originclub.com/main-antiscam-Russian%20Date%20Scam/>
・If I were poor, I would most certainly like to be helped. (私は貧しいとまず間違いなく助けを求めてしまいます。)
(5) この most の用法は否定文での使用は不可と基本形容詞・副詞辞典では「COMPARATIVE CONSTRUCTIONS IN CONTEMPORARY ENGLISH, C Gnutzmann」からの用例を挙げて説明しています。しかし、Google で用例検索してみると下記のような結果が得られました。
・not a most: 10,800,000 件
これだけのヒット数が得られると間違いとは言えない気がします。
(6) この most の用法は強意の副詞 much と共起しません。Google での用例数もかなり低くなっています。
(×) I've had much a most delightful evening! (COMPARATIVE CONSTRUCTIONS IN CONTEMPORARY ENGLISH, C Gnutzmann)
この most の用法は、一般の辞書や文法書で明確に説明していません。拙ブログでの記事をきっかけに、もっと意識されることを期待します。