most の用法#2
2010-04-22
今回も前回に引き続き、very の意味を表す most の用法です。前回に補足する形でご説明します。
(1) 絶対最上級 (実に~だ) を表す most は、相対最上級との区別が紛らわしいことも多いので、他の強意の副詞で代用されることも多いようです。特に英訳の場合は、曖昧さを避ける意味からも積極的な使用は避ける方が良いでしょう。下記に very 以外の強意の副詞を挙げます。
absolutely, awfully, considerably, drastically, dreadfully, eminently, enormously, especially, exceptionally, excessively, exceedingly, extraordinarily, extremely, gravely, greatly, highly, hugely, immensely, incredibly, indeed, intensely, remarkably, seriously, strikingly, superlatively, surpassingly, terribly, really, outstandingly, prominently, remarkably, strikingly, truly など
(2) 話言葉では、強勢が置かれる位置が変わります。絶対最上級は形容詞に、相対最上級では most に強勢が置かれます。
・a most common surname: 非常によくある苗字
・the most common surname: 最もよくある苗字
(3) 基本形容詞・副詞辞典では、形容詞の部分には話し手の主観を表す語が来ることが多い、として下記の例を挙げています。
(○) She is most unhappy.
(×) She is most tall. *もちろんこれは most = very の意味の場合です。
次回も引き続き、most を扱います。