no more than の用法
2010-04-10
本日は「no more than + 数詞」の用法です。ネットの解説もやや混乱しているようなので、少し具体例を挙げて説明したいと思います。
これは、more than A (A よりも多い) を no (まったく~ない) で否定することで、「数字」そのものを強調しています。ここでは感情的なニュアンスが加わりやすいので「~しか」「~だけ」「わずか~」などを加えると良いでしょう。
・Because riding the rails was expensive, most people could afford to live no more than a mile or two from their urban workplaces. (列車通勤はお金がかかるので、大半の人は都市にある職場から 1~2 マイル程度しか離れていないところに住むことができた。)
・They may survive for no more than a quarter of an hour, but in that quarter of an hour, instead of feeling themselves rejected and abandoned, they meet with Christian love and care. (彼らはほんの 15 分程度しか生きられないかもしれないが、その 15 分間で、自分たちが拒絶され見捨てられたと感じることはなく、キリストの愛と慈しみに出会うのである。)
【語法】
上記の例を見ても、対象となる「数字」が含まれることが分かると思います。しかし、この点は少なからず混乱が生じているようで、ネットでもこの数字を含まない、と説明している人がいます。この数字を含む点は、英語基本形容詞・副詞辞典でも書かれています。
次回も引き続き、no more than の用法を扱います。