any と every, all の訳
2010-02-21
any, every, all の中で訳しにくいのは any です。肯定文で使用される any は、通常、「どれでも」「どのようなもの [人] でも」「だれでも」などの訳を当てますが、そのまま上記の訳を入れると不自然になることがあります。そのような場合、every や all の語義を当てますが、これがなぜ可能か考えてみましょう。
下記に American Heritage Dictionary of the English Language の定義の挙げます。
One, some, every, or all without specification:
・Take any book you want.
・Any child would love that.
・Give me any food you don't want.
[コメント] any は、every や all と同義と説明しています。
現代英語語法大辞典では、非常に良く説明してあります。
1. 肯定文で用いられた any は「どれでも、だれでも」の意味で all や every と交換可能
2. any は一度に一つずつ考慮に入れるのに対し、every や all は一括して捉える
3. every は「実際にある対象が存在する」という現実性を意味しているのに対し、any は「仮にある対象が存在するとすれば」という可能性に言及している
上記の理由により、any は every や all の語義を当てられます。必要に応じて利用してください。