パンクチュエーションの用法 (セミコロン編) #3
2010-02-02
本日もセミコロンの用法です。1 回目で書いた「2. 語句・節の列挙」についてさらに詳しく説明したいと思います。語句・節の列挙といっても実際にどのように使用すべきかはなかなか判断しにくいと思います。今回は、"Write right!: a desktop digest of punctuation, grammar, and style" の記述内容に触れながら解説します。
上記の書籍では「セミコロンは 2 つ以上の語句・節を等価でつなぐが、それぞれが他と補完しあう関係になくてはならない」と説明しています。つまり、それぞれが、意味上あるいは文脈上、完全に独立している場合、セミコロンではつなげられないことになります。
さらに以下のように細かく分類しています。
・「長い」あるいは「複雑」な項目を区切る
The lottery winners included an elderly gentleman who had never before bought a lottery tickets; a high school student hoping to use the winnings for college; and a reporter who had bought her ticket while covering corruption in the lottery system.
・「長い」あるいは「カンマを含む」独立した節の間に置く
A neurotic is the man who builds a castle in the air; a psychotic is the man who lives in it; and a psychiatrist is the man who collects the rent.--Lord Webb-Johnson
・for example, that is, or namely などの語の前に置き、説明的なフレーズを続ける
The students are preparing sophisticated entries for next week's Science Fair; for example, on electronics whiz is building a virtual-reality robot.
セミコロンの用法は奥が深く、まだまだ多く説明することがありますが、当面はこのあたりまで押さえておけば英訳の際十分活用できると思います。セミコロンを活用して、商品性の高い訳文を作成してください。