パンクチュエーションの用法 (セミコロン編) #2
2010-02-01
セミコロンに関する追加情報です。読み手は「等位接続詞 (and, but, so, for)」の代用であるセミコロンに出会うと「さらなる情報が加わる」ことを予期します。つまり前節の clarification (明確化)、justification (事由)、consequence (結果) などを表す節が来ることを感じ取るわけです。よってセミコロンを挟んだ前後の節に「密接な関連」あるいは「論理的なつながり」がない場合、セミコロンは使用できません。今回はこの点について説明しましょう。
下記は Webster's New World punctuation: simplified and applied からの引用です。
a.The gray-haired man paced furiously outside the emergency room; yesterday he had attended the school play.
b.The gray-haired man paced furiously outside the emergency room. He could hardly believe that only yesterday he had attended his daughter's school play; today she was in the hospital.
Webster では、a. の文はセミコロンを挟んで記述された 2 つのイベントに連動性がない点を問題点として挙げており、b. のように 2 つのイベントの関係性を示すべきと説明しています。
これはやや極端な例ですが、英訳された文をチェックしているとときに不自然な使い方をしているセミコロンを見かけます。Webster で説明されている点に気を付けながらセミコロンを使用するようにしましょう。